税理士と顧問契約を締結するメリット
多くの法人や個人事業主が税理士と顧問契約を結び、主に税務を中心とした経営に関するアドバイスを受けています。そして、税理士と顧問契約を結ぶことは、法人や個人事業主に様々なメリットをもたらします。そこで、弊事務所で考える税理士と顧問契約するメリットのうち、主なものを記載させて頂きます。
【税理士と顧問契約を締結する主なメリット】
１．対外的な信用度が高まる
２．節税など税務に関する適切なアドバイスを受けることができる
３．最新の税法に対応することができる
４．経理業務のアウトソーシングができる
５．税務調査への対応ができる
６．税務以外のサポートが受けられる
以下では、それぞれのメリットについて解説します。
１．対外的な信用度が高まる
事業を行うと決算書の作成と税務申告を行う義務があります。そこで、税務の専門家である税理士が決算書や税務申告書の作成に関与することで、決算書や税務申告書に信頼性も付加されます。
例えば、銀行の融資審査や取引先からの仕事の受注など対外的に決算書や税務申告書を提出する場面では、税理士が作成に関与した決算書や税務申告書は記載内容の信頼性が高く、交渉等を有利に進められる場合があります。
２．節税など税務に関する適切なアドバイスを受けることができる
税務において、複数の選択可能な税務処理方法から１つ選択できる場面において、自身にとって不利な税務処理方法を選択して過大な税金を支払ってしまうことがあります。そこで、税務の専門家である税理士と顧問契約することで、適切な税務処理のアドバイスを受けることにより、自身にとって有利な税務処理方法を選択することが出来ます。さらに、税理士との顧問契約期間において、節税対策などの適正なタックスプランニングやその他の税務相談を受けることが可能となります。
３．最新の税法に対応することができる
税法は毎年税制改正がなされ、税制はより複雑化を増しています。税制改正に関する事項をご自身で、事業の傍らに内容を完璧に把握することは困難です。しかし、税理士は、税制改正の情報を適時にお客様に伝達することが可能で、さらに、実践的な方法で役立てることが出来ます。
４．経理業務のアウトソーシングができる
（１）高い水準の経理業務が可能
会計帳簿の記帳代行、給与計算代行又は支払管理などの経理業務を税理士に委託することも可能です。会計帳簿の記帳や給与計算などは専門的知識が必要となりますので、専門家である税理士に委託することで、高い水準の経理業務を行うことが可能となります。
（２）経費削減・業務の効率化
経理業務を外部に委託する費用は経理人員を雇用する人件費より安いので、経費の削減を図ることができます。また、慣れない経理業務の手間が省かれることで本業に専念できるようになり、業務の効率化が可能になります。
５．税務調査への対応ができる
税理士がいない場合、実際の税務調査の現場にはご自身が立ち会うことになります。税務調査の対象となると、一定期間は時間が拘束されますので、業務に支障が生じる可能性があります。また、税務調査の現場では、税務調査官の質問に答えるために税務に関する専門知識を有していることが必要になります。しかし、税理士と顧問契約を締結している場合、税理士が税務調査を対応します。
６．税務以外のサポートが受けられる
税務以外に様々なサポートを受けることができる。しかし、税理士により得意な業務や分野が異なりますので、詳細については、直接、税理士にご相談してください。
例えば、会社設立サポートは、会社設立前の節税対策、事業計画又は各種ご相談から会社設立登記を経て、各種の税務届出書の届出、社会保険に至る一連の手続に関するサポートになり、個人事業主として、事業が軌道に乗ってきたタイミングで、個人事業主から法人成りする場合に非常に有益なサポートになります。
【まとめ】
上記のように、税理士と顧問契約を結ぶメリットは多くあります。しかし、税理士と顧問契約を結ぶと顧問報酬（コスト）が発生します。その為、税理士と顧問契約を結ぶことによるメリットとコストを比較して、税理士との顧問契約について、ご検討してください。
さらに、税理士によって得意な業務や分野は様々ですので、ご自身の要望にあう税理士を選ぶことが大切です。
