経理アウトソーシングの導入検討ポイント | 桒原公認会計士事務所

経理アウトソーシングの導入検討ポイント

 日本経済の国際化に伴い、企業取引が多様化・複雑化し、会計・税務の面でも複雑化しています。そのため、経理業務の専門的知識複雑化し、毎年の法改正に伴う知識の習得が重要となり、経理業務担当者の教育研修費用増加傾向にあります。しかし、経理業務の約8割以上が定型の管理業務であるため、どちらかと言うと人件費等のコスト削減を検討する対象となっています。その上で、経理業務担当者の雇用について、人材の維持・確保が難しいと言われています。
 そこで、今回は、経理業務の専門的水準を維持しながら、コスト削減を実現する方法である「経理アウトソーシング」について、メリット、デメリット又は導入検討ポイントを記載していきます。

メリット


(1)業務の効率化及び安定化

 経理業務自体を外部に切り出し、指定された業務について、指定された納期に成果物が納品されるため、依頼した会社内の状況と関係なく業務が完結します。また、アウトソーサーは、ある一定水準以上の担当者が業務遂行するため、指定された業務の成果物も一定水準以上のものとなります。

(2)コスト削減

 経理業務自体を外部に切り出すため、当該業務の担当者を社内に雇用する必要がなく、人件費を削減することが出来ます。

(3)経営資源の選択と集中

 日常業務、月次業務、年次業務などの定型業務外部に切り出すことにより、社内の人材を戦略的業務などの非定型業務に注力することが出来ます。

(4)法改正ごとに専門的知識の習得が不要

 毎年の税制改正等による専門的知識の習得をする必要がなくなります。代わりに、アウトソーサーが常に最新情報を把握しています。

デメリット

(1)業務処理に遅れが多少生ずる

 アウトソーサーが外部機関である為、証票書類又はデータの受け渡し等に少なからず時間を要することから、業務処理が遅れる可能性があります。

(2)臨時的な対応が困難

 業務自体を外部に切り出すため、指定された業務範囲を指定された手順で業務遂行する決まりとなることから、臨時的な要求への対応が困難になる可能性があります。

(3)社内にノウハウが蓄積されない

 業務自体を外部に切り出すため、当該業務の作業を社内で実施しないので、社内にノウハウが蓄積されない

(4)業務の初期段階で多少時間が掛かる

 外部に切り出す業務範囲や運用ルールの決定などに準備が掛かるため、初期段階で確認作業に時間が掛かる可能性があります。

導入検討ポイント

(1)目標となる導入効果

 ①コスト削減
 ②業務の効率化
 ③業務の安定化
 ④経理業務の再構築

(2)業務範囲

 ①記帳代行のみ
 ②経理業務(請求及び支払業務等含む)
 ③経理業務(上記②及び税務業務含む)
 ④経理業務(上記③及び財務業務含む)

(3)作業実施場所

 ①依頼会社(常駐)
 ②依頼会社(数日/月)
 ③アウトソーサー社内

(4)アウトソーサーが顧客対象とする企業規模

 ①個人事業主
 ②小規模事業者
 ③中小企業
 ④大企業
 ⑤外資系企業(IFRS)

まとめ

 経理アウトソーシングを検討する順序として、貴社の経理業務の状況を把握した上で、目標とするアウトソーシング導入効果を検討し、業務範囲と作業実施場所を附随して検討する順序が良いと思います。その上で、アウトソーシングに対応する会計事務所、コンサルティング会社が、顧客対象とする主な企業規模を貴社の企業規模に当てはめて検討するのが良いと思います。

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